Archive for 8月, 2010
リサイクルという考えは、捨てるものを減らし、
処分にかかるコストを削減すると共に、
資源となるものを新たに取らないといったものになります。
ということは、紙であれば木を伐採して作られてきたものを、
古紙として回収し、それを新しく作り直すということになります。
ダンボールについては9割以上もの古紙が原紙として使われており、
残る1割はパルプを入れて作られます。
この割合は、ダンボールの強度によっても異なり、
強く作る場合はパルプが多く入れられます。
パルプは木材の幹の樹皮などから作られていますが、
藁やサトウキビ、葦、竹、草などから作られるものも有ります。
何故パルプを入れるかということですが、
古紙100パーセントだと強度に欠けるため、
荷物を入れるダンボールには適さなくなるのです。
じゃあ、古紙として回収される新聞紙はどうかというと、
こちらもかなりの割合で再生紙が使われており、
75パーセント以上、あるいは100パーセントというものも
存在するようです。
新聞紙は裏の文字が透けて見えることが無いなど、
印刷の面でも考えて作られています。
日本では回収された古紙を
多く使ったダンボールが製造されており、私たちが捨てても、
新たに形を変えて戻って来るという輪のもとに成り立っているのです。