Archive for 4月, 2010
ダンボールの断面を見たことがあるでしょうか?
ダンボールの中には厚紙で出来た芯が入っており、
波型になっています。正確に言うと、
波の形になった厚紙が平らな厚紙で
サンドイッチされるようにして加工されているのです。
この波は簡単には潰れないように設計されています。
例えば、三角になっているのなら
押せばどちらか一方向に潰れてしまいます。
板状になったものをライナーと呼び、
波になったものをフルートと呼びますが、
フルートは半円形になっています。
球面形状の厚紙を想像していただくと分かりやすいかと思いますが、
極端な圧力のかけかたをしない限り、
上から押さえてもどちらかに寄って潰れることはありません。
このフルートの役目は「緩衝材」として、
外からのショックを和らげる効果があるのです。
ですので、重たいものや大きいものを運ぶ際にも役に立ち、
繊細で壊れやすいものに対しても
(その場合はミラーマットやエアキャップであらかじめ包んでください)
保管や移動手段として用いられるのです。
ダンボールが普及していない頃の輸送手段は主に「貨物」として
木箱に入って行われていたようですが、
道路整備が進み、トラックへと変わっていきました。
これは1950年代のことです。