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加工しない限り、ダンボールは基本的に漂白はしません。
送られてくる地域や物によって、ダンボールの色が変わっていること、気づいていますか?
例えば、トイレットペーパーや紙おむつが入っているものは色が白くなっています。あまりお目にかかることはありませんが、引っ越しなどでもらいに行く際は注意をしてみてください。大きい物ほど白くなっている気がしますよ!
なぜ色に差が出るのでしょう?
タイトルに「色黒が強い」と書いてありますが、「色黒ほど強い」と言い換えてもいいと思います。
ダンボールは古紙回収された紙とパルプを混ぜて作りますが、再生を繰り返していくうちに色が白くなっていくようです。繰り返していくうちに繊維は短くなり、弱くもなります。
バージンパルプは元々木の幹やチップで作られますので、「木の色」ということになりますよね?それと共に繊維はとても強くて長いのです。
分かりやすく言うと丈の長い草ほど絡めてもほどけにくいですし、丈が短い芝などはすぐにパラパラとほどけてしまいます。
これが再生を繰り返したか、繰り返していないかの違いになり、色にも反映されてくると言うわけです。言い換えると使い古した繊維(タオルやフキンなど)か新品かの違いです。
広告チラシをよく見ている方は
「ダンボールニット」という文字を見たことがあると思います。
私もその一人で、
「リサイクルされて衣類になったの?」
「ペットボトルもあるらしいので、紙も衣類になっても不思議ではないわよね?」
「なんだかすっごくチープですが(笑」
なんて思っていました。
数年思ったままで、それを信じていたのですが、違っていました。
ダンボールニットというのは、
木綿などの布地が2枚に合わさったもので
その繋ぎをポリエステルなどの糸で結んであるというものです。
断面がダンボールの形状に似ていることからそのように呼ばれていますが、
これって作りとしては同じだと思いませんか?
紙の場合、中の芯になる「フルート」というものが波状になっており
クッション(ショックを吸収する緩衝材)の役割をしています。
布の場合、生地に厚みを出すことと、
伸縮性をプラスするために入れられるのだそうです。
中に入れる物の理由付けは異なりますが、
仕組みと考え方は似ていると思います。
どちらにしても凄いアイディアと技術が必要で、波状のフルートの場合、強度が計算されており、波状がVではなくUになっているのにも意味があるのです。
もしかするとこのようなサンドイッチ形状のもの、探せば見つかるかもしれませんね。